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【映画】『はじまりへの旅』感想:あまり面白くなかった & 父サイテー

 

本日の映画は『はじまりへの旅』です。

 

 

一言感想:父親がなかなかサイテーな人だった

 

こんな人にオススメ:

あまり面白くなかったのでオススメはできないです。

でも一応カンヌ国際映画祭などで賞を取っているので

僕には、はまらなかっただけという可能性は大いにあります。

 

オススメ度:3 / 10

 

はじまりへの旅(字幕版)

 

youtu.be

第69回カンヌ国際映画祭ある視点部門での監督賞受賞を筆頭に

各国映画祭で賞を獲得している作品です。

 

あらすじ

 

山奥で狩りをし自給自足の生活をする父1人とその子供6人の家族。

その家族は日々、己を鍛えるための訓練をし、その夜には焚き火で書物を読み知識をつけるという日常を過ごしていた家族の元に突然悲報が届く。それは最愛の母の死。

 

母の葬儀の詳細について義理の父に聞くが Ben(父)が葬儀に参加することを拒否される。だが Benと6人の子供たちは行くことを決意する。

一家は葬儀に参加する為2400キロ先のニューメキシコへ向かう旅に出ることとなる。

 

社会とのつながりを断絶されていた子供達は世間を知らないが故に騒動を起こすこととなっていく。

 

 

感想

Ben は父親としても人としても最悪

 

これがこの映画を通して一番僕が感じたことです。

父親の考えで山奥で狩りをし自給自足生活を子供達に強要し、学校にも通わせず自宅教育をして社会とのつながりを断絶している。その為子供たちは「コーラ」さえも知らない状態。父親が書物は読ませているから知識はあるが一般常識がない子供達。

 

知識は有名大学に入れるほどで体力も一流アスリートと並ぶものを持っているとしても一般常識がなく人との関わり方を知らなかったら、子供たちは社会に出たくても出る事が出来ないしこの先もずっと山奥で生活することを余儀なくされてしまう。

ということぐらいは考えれば分かるのに父親はこの考えが間違っていないと思っていて子供の考えも聞かずに自分の考えを押し付けている Benは父親として残念な人。

 

更に、哲学的なことを子供達に説いているのに、「ミッション」だと言って子供達に万引きをさせるシーンがあるんですけどそんな倫理的に間違っていることを率先してやらせる辺りも思想と行動が伴っていなくて一貫性のない父親。万引きさせている時点で父親としてというより人としても問題ありやなぁと思いました。

 

色々な思想があるのだと再確認できた。

 

これがこの映画を見て唯一得れたものだと思います。

本作の中で思想や宗教について話をする場面がちょこちょこあるんですけど、やっぱり1人1人いろいろな思想があって信じるものがあるんだなと再確認させてもらいました。

 

僕が一番それを感じたシーンが、

Ben の妻は仏教徒だから火葬が良いと遺言書で書かれていてBenは火葬で埋葬したいと主張するが、義理の父はキリスト教徒だから土葬にすると主張し、争うシーンです。

 

僕は宗教は信じていないタイプの人なので、そこまで真剣になる意味があまり分からないですが何か宗教を信じている人からするとその信じているモノに従って行動したいものなんだなと感じました。

宗教が原因で紛争が起きてしまうぐらい宗教の力は凄いから埋葬の仕方1つでも争うことはわからなくもないですね。

 

でも僕は宗教という1つの考えに縛られて生きるよりも寛容になり1つに固執せずに生きている方が楽で平和になるんじゃないかなとか思ったり思わなかったりしてます。

 

 

最後に

父親として人として問題あるBenは反面教師

 

論理的で哲学的なことも子供たちに説くのに倫理的に間違った事も子供にやらせてしまうBenは完全に僕の中では反面教師のような存在です。

ストーリーもあまり面白くなかったし、 Benの問題行動にもモヤモヤしてしまう作品でした。

 

本作は色々大きい賞も取っているので、興味がある方は見てみても良いかもしれないです。僕的にはおすすめできる映画ではなかったですけど。