【映画】『WOOD JOB!』(感想 : 元気になる) 一歩踏み出す勇気をくれる映画
本日の映画は
『WOOD JOB ! 〜神去なあなあ日常〜』です。
※「なあなあ」とは…
神去(カムサリ)地方の方言で、「ゆっくりのんびりいこう」
「まあ落ち着け」転じて「小さなことにくよくよするな」と言う意味。
※神去はこの映画の舞台となっている三重県美杉町にある村
一言感想:
流れに身を任せてでも、テキトーでも良いから一歩を踏みだせば
人生は変わるんだ!と思わせてくれる映画
こんな人にオススメ:
やりたいことがなく、足踏みしている人に見て欲しいです。
オススメ度 6 / 10
面白かったし田舎暮らしの楽しさや林業のシーンも凄く良くて
ここが悪いなぁと言うところも特に無かったが、
格段ここが良い!と言う場面がなかったので平均より少し上の6点をつけました。
原作・三浦しをん「神去なあなあ日常」
監督は、『ウォーターボーイズ』『スウィングガールズ』など
数多くの大ヒット作を生み出している矢口史靖監督。
『ウォーターボーイズ』では男のシンクロ、
『スウィングガールズ』では女子高生のビッグバンドジャズ、
『ハッピーフライト』では航空業界の裏側を、
『ロボジー』ではロボットにおじいちゃんが入って…と、
これまでテーマがユニークな作品を出してきた矢口監督が次に選んだテーマが
今回の作品になっている「林業」です。
あらすじ
毎日をお気楽に暮らしていた、ちゃらんぽらんな男子高校生平野勇気(染谷将太)。
そんな勇気は大学受験にも落ち、彼女にもふられ
散々な状態で高校を卒業してしまう。
そんなある日、ふと見たパンフレットに写る微笑む美女に惹かれ、
今の散々な自分から抜け出すようにパンフレットに書いてあった1年間の林業研修に参加することになる。
しかしそこは携帯の電波も繋がらない、コンビニも近くに無い、
山奥のド田舎な村だった。
更にパンフレットの微笑む美女はこの林業研修では会えないことを知り、落胆する勇気。だが、パンフレットで微笑む美女・石井直己(長澤まさみ)が近くの村にいることを知りその村へと働きに行くこととなる。
そこでもやはり、過酷な林業の現場、ヘビやヒルなど山に生息する危険生物に嫌気がさし何度も脱け出そうとする勇気だったが、
先輩の飯田与喜(伊藤英明)や直己、村の魅力的な人たちと共に生活をしていく中で少しずつ山の魅力に引き込まれていく。
感想
理由なんてなくて良いから一歩踏み出してみよう。
普通の高校生だった主人公がパンフレットの美女に会いたいと言う理由だけで仕事内容も全くわからないような林業の世界に飛び込む。
単純すぎる理由ですが、いざ行ってみると最初は何度も抜け出そうとしていたが
映画中盤頃に、あることがきっかけで山の魅力に取り憑かれていくし、最初の理由はどうであれ人生一歩踏みだすと何があるかわからないと思わせてくれました。
僕自身、今だに何をやりたいのか見つけることができてないので、
この映画の主人公のように理由がどうであれ何にでも挑戦しようと思いました。
神様的な表現が多いような気がする…
田舎の閉ざされた村だからかは分からないですが、
神隠しがある、道端のお地蔵さんにお供えするという表現がなんか気になりました。
作品の中では、そのおかげで助けられるというシーンもあるんですが。
この作品自体スピリチュアル的な映画では無いだけに少しそういった表現が気になりました。
僕自身、宗教や神様を信じていないタイプの人間なので
少し気になってしまったかもしれないです。
壮大な自然と田舎ののんびり暮らしを体感できる
映画の舞台になっている神去村は9割が林というド田舎な村なんですが、
その田舎ののんびりとした村の人たちや山から木々を写して壮大な自然を表現したシーンがなんとも美しくて体で感じることができるような描写です。
最後に
ストーリー性はあまり無いが新しい一歩踏み出したくなる。
山や田舎の人たちの描写はとても良くて作品の世界に入り込んでしまうんですが、
ストーリーとしては結構ありきたりでそこまで印象に残るようなシーンやできことはなかったです。かといって特に悪い部分がると言うことはないです。
ですが、
一歩踏み出して新しい世界への扉を開けたいと思わせてくれる映画でした。