ニート モトナミの映画・書籍のススメ

ニートが毎日映画や書籍を紹介していくだけのブログ

【映画】『Guava Island』感想:Childish Gambino好きなら見るべき

 

本日の映画は『Guava Island』です。

この映画はアマゾンオリジナルなのでアマゾンプライムに登録していないと見れない短編映画です。

 

 

一言感想:Childish GambinoやRihanna好きなら好きなヤツ!

 

こんな人にオススメ:

Childish GambinoやRihanna好きな人。

 

オススメ度 7 / 10

Childish Gambinoが好きじゃない人からするとちょっと物足りないかも。

 

 

Guava Island (字幕版) [Ultra HD]

 

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あらすじ

 

鳥や車やコーヒー豆が誕生するよりも遠い昔、世界の中心に位置している”グアバ”という自然豊かな国がありました。

そこにはグアバにしか生息しない”クレイワーム”という青くて最高に美しい繭を出す生物がいました。その繭から紡がれた絹はみんなから愛されていました。

しかし、愛があれば争いも起きるもの。

その繭を求めて争いが起き、その繭とグアバの島の人々をレッド家が支配しました。

という話が母から聞かされ、母は祖母から聞き、と受け継がれていました。

 

そして現在へと時が進み、

ラジオDJ、ミュージシャンのデニ(Donald Glover)が土曜日の晩お祭りを開くことになり準備を進めるが、島を支配しているレッド家が絡んできているので心配するデニのパートナーのコフィ(Rihanna)。そんな中お祭りを開催することとなるが…

 

 

感想

Childish Gambino好きなら間違いなく好き

映画自体ミュージカルみたいに劇中でDonald Glover(Childish Gambino)が歌っています。大ヒット曲"This is America"も歌っています。

そして、驚きなのが本作の監督がヒロ・ムライなんです。

ヒロ・ムライは"This is America"のPVの監督をしてグラミー賞を受賞した監督です。

そんな監督が再びChildishとコラボで作品を作るということはChildish好きなら見るしかないです。

僕はChildishが好きなのでストーリーよりも所々挟まれるChildishのミュージカルの方が好きでした。

 

強欲な資本主義を考えさせられる

本作の舞台になっている"グアバ"は元々自然豊かで島の人たちはその中で幸せに暮らしていたのに支配し利益を独占したがるレッド家が出てきて島は支配されてしまう。

 

というストーリーは少し前の世界で起きていた植民地と重ねているようでした。

僕は現実に目で見ていないので詳しいことは分からないですが

資本主義や人間の強欲さ、幸せとはなんなのか。

ということを考えさせられる内容でした。

 

Rihannaも歌って欲しかった…

デニのパートナーとして出演していたRihannaなんですが本作では歌わないんです。

デニのパートナーという役柄なんで劇中に結構出ているんだから1曲ぐらい歌って欲しかったなという個人的な願望はありました。

だから、Rihannaファンの方は少し残念に思うかもしれないです…

 

 

最後に

 

歌 演出も良く、ストーリーも少し考えさせらる

 

監督がヒロ・ムライだけあって劇中のミュージカルはしっかりとPVみたいで完成度も高くテンションが上がる演出でした。

(やっぱりRihannaも歌って欲しかった…)

 

そして内容は、55分程度の短編映画でストーリーも簡潔でわかりやすいんですがその中でも強欲な資本主義、強欲な人間の欲望について考えさせられるようなストーリーでした。

 

 アマゾンプライムに登録しないと見れないですが、

Childish好きなら登録して見ても損は無いように感じる映画でした。

【映画】『人生、ブラボー』感想:ダメで最高な父親にホロリと泣ける

 

本日の映画は『人生、ブラボー』です。

公開後大ヒットしハリウッドでリメイクされたカナダ映画。

 

一言感想:心温まりホロリと泣ける

 

こんな人にオススメ:

父親になる又は現在父親という方。

この映画の主人公はダメ人間だけど、父親として人としてはたくさん見習うところがあります。

 

オススメ度:9 / 10

 

人生、ブラボー!

 

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この映画が原作でリメイク版として

ハリウッドで作られた『人生、サイコー』もあります。

 

人生、サイコー!  ブルーレイ [Blu-ray]

 

 

 

あらすじ

 

報酬を貰う為過去に693回もの精子提供をしたダヴィット・ウォズニアック。

 

その後、病院側が一時期ダヴィットの精子を大量に使用していたことが原因で533人の子供の父親になっていることが判明する。その内の142人が「父親は誰なのか教えて欲しい」と訴訟を起こすことになる。

 

訴訟を起こした142人のプロフィールを弁護士から貰ったダヴィットはプロフィールの中から1人のプロフィール見てバレないように訪問することになる。

それをきっかけに徐々に子どたちに興味が湧いてきて一人ずつバレないように会いに行く。

 

子供の中には、ヤク中やストリートミュージシャン、プール監視員など色々な境遇の子供達がいてその子供たちを陰ながら助けていく内に

自分の正体を明かしたいとという気持ちになるのだが…

 

 

感想

 

ダメ人間だけど最高な人間ダヴィットにホロリと泣ける。

 

仕事もできないし、彼女と連絡もまともに取らない、あるのは借金だけといういい加減でダメ人間だけど、人として最高なダヴィットにホロリと泣けます。

 

表面だけ見れば仕事もできない、いい加減でダメな人間だけど内面は優しさと愛があるカッコいいダヴィットの行動に心温まります。

ダメ人間でもそれを上回る魅力さえあれば周りから愛され付いてきてくれんだなと勇気をもらいました。

自分もダヴィットのような魅力的な人間になりたいと思わしてくれました。

 

「父親になると見習う部分が多いな」と思わせてくれる。

 

育ててもいないし少し前までは顔さえも知らなかった子供達を陰ながら手助けするダヴィットの姿は本当の父親も見習わないといけない部分が多い様に見えてきます。

一般的な家庭とは全く違う形で子供達と関わっていくんですが、その行動は一般的な家庭の父親ではできないような形で関わっていてその姿がカッコよく感動させられます。

 

ダヴィットの父の粋な行動に一粒の涙 ※ネタバレ

 

ダヴィットは裁判で決断に迫られる場面がきます。

子供達に自分が「スターバック」だと名乗り出たい思いは強くなるが、借金があるから訴訟に勝ってそのお金で借金を返済をしなければならない。

でもその行為は子供達を裏切るようで辛い。

お金を取るか良心を取るかで揺れているときにダヴィットの父親がお金のために自分の良心まで差し出さなくても良いと「お前が受け取る遺産分だ」とダヴィットに借金を返せるだけのお金をくれるシーンがあります。

 

父親の粋な計らいが男気があってその男気にちょっと泣けました。

この映画のなかで僕が好きなシーンです。

 

--------ネタバレここまで-----------

 

最後に

 

ダメダメで最高な人間に心温められた。

 

ダメダメな人間なんだけどどこか憎めないような人から好かれるような要素があって、映画中盤頃からはダヴィットのファンになっていました。

 

人として仕事ができるとかなんでもテキパキこなせるとかそんな要素も大事だと思うけど、「人を思う気持ち」「周りから愛される人柄」「皆を愛せる愛に溢れた人間性」の方が大事なんだと思わせてくれました。

 

この映画を見れば人として何が大切なのかということを確認させてくれて

人として1つステップアップできると思います。

そしてダヴィットの人柄に心温めれられることでしょう。

 

 

【映画】『麒麟の翼〜劇場版・新参者〜』感想 : まあ面白かったけど…

 

本日の映画は『麒麟の翼〜劇場版・新参者〜

 

一言感想 : まあ面白かったけど…


こんな人にオススメ : 

加賀恭一郎シリーズが好きな方。

次回作「祈りの幕が下りる時」をまだ見てない方。


オススメ度 : 6 / 10

 

映画「麒麟の翼 ?劇場版・新参者?」【TBSオンデマンド】

 

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原作は東野圭吾『麒麟の翼』です。

本作は東野圭吾さんの「加賀恭一郎シリーズ」の9作目です。

 

 

あらすじ

 

日本橋の麒麟像の近くで殺人事件が発生する。

事件現場近くで探索中の警察が不審な男・八島冬樹(三浦貴大)を発見し追跡中に冬樹はトラックに轢かれ意識不明の重体に。そしてその冬樹が持っていた物の中に被害者・青柳武明(中井貴一)の所持品が見つかる。

 

冬樹を容疑者として捜査が進められる中、日本橋所轄の刑事・加賀恭一郎(阿部寛)と捜査一課刑事・松宮修平(溝端淳平)は「何故被害者はナイフが刺された状態で助けも呼ばず日本橋の橋の上まで来たのか」という謎を解明する為に捜査をしていくうちに不審な点が出てくることとなる。

 

 

感想

次のシリーズ「祈りの幕が下りる時(10作目)」が良すぎた。

 

僕は東野圭吾さんの「加賀恭一郎シリーズ」と言うのを知らずに

本作の次の作品「祈りの幕が下りる時(10作目)」から見始めてしまってそれから他のシリーズがあることを知り本作(9作目)を見たのですが、

次回作は話も深く感動する場面があったので本作を見る前からハードルが上がり過ぎていたのかも知れませんが次回作と比較すると次回作の方が圧倒的に面白かったです

 

モトナミ大絶賛の次回作『祈りの幕が下りる時』の記事もあるのでそちらもお読みください。

【映画】『祈りの幕が下りる時』感想:切なすぎる親子愛に涙しました。 - ニート モトナミの映画・書籍のススメ

 

労災隠しはどうなった?※ちょっとネタバレ

 

青柳武明が日本橋の上で殺害されその後の報道で「労災隠し」をしたと報道されることになるんですが、この労災隠しの真相があやふやで終わってしまうのが少し気になりました。

本当に労災隠しをしたっぽい人は劇中でも出てくるんですが結局誰がやったのかは断言されていないので最後に知りたかったです。

 

-----------------------------ネタバレここまで---------------------------------

 

父・武明の意志がカッコいい

 

映画終盤に息子・悠人(松坂桃李)の意志を受け継ぐシーンがあるんですけど、

そのシーンが僕はこの映画で一番好きなシーンでした。

 

そのシーンは父親の鑑(かがみ)のような行動で僕も父親になった際に見習わないといけないなと思いました。

かっこいいお父さんっていうのは子どのことを考え行動できる武明みたいな人のことを言うんだなと思わせてくれました。

 

 

最後に

 

まあ面白かったけど、労災隠しの真相があやふやになっていたり

次回作と比較してしまったりして、そこまで僕的評価は高くなかったです。

 

本作自体そこそこ面白かったので見ようと思っている方は次回作「祈りの幕が下りる時」を見る前に本作を見てください。その方が本作次回作共に存分に楽しめると思います。

 

ここで僕が大絶賛している「加賀恭一郎シリーズ」の次回作『祈りの幕が下りる時』の映画紹介の記事もあるのでこちらも是非お読みください。

www.neet-motonami.com

 

 

【映画】『麦子さんと』感想:うーん、普通。

 

本日の映画は『麦子さんと』です。

 

 

一言感想:予告ムービーの期待を下回ってきた。

 

オススメ度:3 / 10

もう1度見たいとは思わない映画でした。

 

麦子さんと

 

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あらすじ

父親は母と別れ 父親、無責任な兄・小岩憲男(松田龍平)、声優を目指してアニメショップで働くアニオタの小岩麦子(堀北真希)の3人で暮らしていたが3年前に父親が他界しそれからは兄弟二人で暮らす。

そんなある日、兄弟二人で暮らす家に突如消息不明だった母親・赤池彩子(余貴美子)が転がり込んでくる。麦子と憲男は拒絶するが渋々母と一緒に住むこととなる。

 

それから少し時が経ち、兄は彼女と同棲をする為家を出ることになり麦子と彩子の二人の生活が始まる。だが彩子は末期のすい臓がんを患っておりしばらくして他界してしまう。

 

麦子は納骨のため母親の地元へ行くことになるが、そこで麦子は何故か人気者に…

理由は母親が地元で人気のアイドルだったからだ。

そして地元の人と触れ合っていくうちに麦子は母の過去を知ることになっていく。

 

 

感想

 

序盤は大した展開も無く普通、中盤も普通、そのまま終盤も普通

 

予告ムービーの作りからして、母親が家に来たのには深い理由があり、

その深い理由に涙するというストーリーかと思っていたが、そんなことなく大した理由もなく普通に終わってしまったので物足りないなぁと思いました。

 

ちょっと複雑な家庭の生活をモニタリングしていたのかなというぐらい、

ストーリーの展開もなく、涙するような深い理由もなく普通でした

 

キャスティングはぴったりハマっていた

 

無責任な麦子の兄・憲男の役を松田龍平さんが演じていて、松田龍平さんの気だるさ加減がピッタリでした。

他にも母役の余貴美子さんのちょっとやさぐれた感、温水さん演じるタクシードライバー井本のちょっとストーカーっぽい感じとか、全員が役にしっかりハマっていました。

キャスティングは最高で映画の世界観に入り込めました

 

 

最後に

 

特に大した展開もなく終始普通だった。

 

この映画は、母親がキーなんだから母親が来た理由や母親の過去でもっと深い理由が欲しかったです。

ちょっと複雑な家庭なら普通にありそうな日常だったのでもっとストーリー性が欲しかったですね。

 

キャスティングは良くてみんなの個性がしっかり出ていてそこは良かったんですが、

ファミレスで麦子が憲男に声優の専門学校の入学金を少しだけ貸して欲しいとお願いするシーンがあるんですが、

その手前にいる男性客がステーキを1人で2人前食べているのは

なんで1人で2ついくねん!」とツッコミましたね。大阪人なんで。

 

そのシーンもぜひ気にして見てみてください。

ツッコミたくなるはずです。

 

 

【映画】『祈りの幕が下りる時』感想:切なすぎる親子愛に涙しました。

 

本日の映画は『祈りの幕が下りる時』です。

 

一言感想:事件の真相が悲しすぎる。切なすぎる。

 

こんな人にオススメ:

親子の関係が最近上手くいってない人。

この映画を機に普通に生活ができることへのありがたさが湧いてきます。

 

祈りの幕が下りる時

 

オススメ度:10/ 10

とりあえず見て損無しってこと!

ミステリーが苦手な人でも楽しめるはずです。

 

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本作は原作・東野圭吾の『祈りの幕が下りる時』です。

本作は東野圭吾の「加賀恭一郎シリーズ」の最終章(10作目)です。

シリーズの最終章ですが、今までの作品を知らなくても十分に楽しめます。

実際、僕もシリーズものだったということは見終わった後に知りました。

 

 

あらすじ

 

東京都葛飾区小菅のアパートで女性の絞殺死体が発見される。

被害者は、ハウスクリーニングの会社で働く滋賀県在住の押谷道子。殺害現場となったアパートの住人・越川睦夫も行方不明になっていた。

松宮(溝端淳平)たち警視庁捜査一課の刑事たちが捜査にあたるが、押谷道子と越川睦夫の接点がまったく見つからず、捜査は難航する。滋賀県在住の押谷が何故東京で殺されたのか。

 

やがて捜査線上に浮かびあがる女性演出家・浅居博美(松嶋菜々子)。

押谷道子は学生時代の同級生である浅居博美を訪ねて東京に来たことが分かるが、浅居博美と越川睦夫の間にも接点がなく、捜査は進展しない。

 

松宮は近くで発見された焼死体との関連を疑い、捜査を進めるうちに遺品に日本橋を囲む12の橋の名が書き込まれていることを発見する。その事実を知った加賀恭一郎(阿部寛)は激しく動揺する。それは孤独死した加賀の母に繋がっていた。

引用:Filmarks映画

 

 

感想

切なく悲しすぎる親子の愛に感動。

 

事件が超難解すぎて最後最後まで全く犯人の予想もできないんですが、犯人が分かった瞬間切なすぎて涙が止まりません。

親が子を思う気持ち、そして小が親を思う気持ちも同じように強いんだと感じさせてくれます。子の為なら自分を犠牲にしてでも子を守り抜く姿に心打たれます。

こんなに切なく悲しい親子愛は無いです。

 

加賀のマザコンのおかげで事件を解決!?

 

事件解決のカギは加賀恭一郎のマザコンのおかげと言っても過言ではないんです。

世の中ではマザコンのイメージは良くないですが、

加賀のマザコンぶりはかっこよかったです。

これで世の中のマザコンのイメージが向上すれば良いなと思ったり思わなかったり…

(ちなみに僕はマザコンではないですよ!)

 

サウンドトラックが感情を揺さぶってくる

 

「サウンドトラックなんだからシーンに合わせて感情に訴えかけるのが普通やん」

 

と思われる方もいらっしゃると思いますが

この映画は他の映画よりもサウンドトラックの良さが際立っていました。

僕は普通に映画を見ててもサウンドトラックなんか気にしないことの方が多いんですけど、本作では怪しい音楽で不安な気持ちにしてきたり、事件が進展しそうな時に壮大な音楽で事件が進展してる感を上手く表現しているのが印象に残りました。

 

菅野祐悟さんという方がサウンドトラックを作っている

というのも調べてしまうぐらいです。

(この方は、「麒麟の翼」「劇場版・新参者」と

 東野圭吾さん原作の映画のサウンドトラックを担当している方でした。)

 

 

最後に

 

『とりあえず見て!』

とにかくこの一言です。

 

ミステリーが苦手、表紙がなんとなく「三丁◯の夕日」感漂ってるから…とか

言わずに見て欲しいですね。

 

最初僕はミステリーをあまり見ないし、なんとく見る気が起きなかったんですが、

アマゾンプライムでTOPに出ていたのでなんとなく見た。という感じなんです。

でも、この映画は僕の中でもトップを争うぐらい良い映画でした。

最高に感動する映画を探しているならこの映画は外せないです。

 

【映画】『WOOD JOB!』(感想 : 元気になる) 一歩踏み出す勇気をくれる映画

 

本日の映画は

WOOD JOB ! 〜神去なあなあ日常〜』です。

 

※「なあなあ」とは

  神去(カムサリ)地方の方言で、「ゆっくりのんびりいこう」

 「まあ落ち着け」転じて「小さなことにくよくよするな」と言う意味。

※神去はこの映画の舞台となっている三重県美杉町にある村

 

映画「WOOD JOB!(ウッジョブ)?神去なあなあ日常?」【TBSオンデマンド】

 

一言感想:

流れに身を任せてでも、テキトーでも良いから一歩を踏みだせば

人生は変わるんだ!と思わせてくれる映画

 

こんな人にオススメ:

やりたいことがなく、足踏みしている人に見て欲しいです。


オススメ度 6 / 10

面白かったし田舎暮らしの楽しさや林業のシーンも凄く良くて

ここが悪いなぁと言うところも特に無かったが、

格段ここが良い!と言う場面がなかったので平均より少し上の6点をつけました。

 

 

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原作・三浦しをん「神去なあなあ日常」

 

神去なあなあ日常 (徳間文庫)

 

監督は、『ウォーターボーイズ』『スウィングガールズ』など

数多くの大ヒット作を生み出している矢口史靖監督。

『ウォーターボーイズ』では男のシンクロ、

『スウィングガールズ』では女子高生のビッグバンドジャズ、

『ハッピーフライト』では航空業界の裏側を、

『ロボジー』ではロボットにおじいちゃんが入って…と、

 これまでテーマがユニークな作品を出してきた矢口監督が次に選んだテーマが

今回の作品になっている「林業」です。

 

 

あらすじ

 

毎日をお気楽に暮らしていた、ちゃらんぽらんな男子高校生平野勇気(染谷将太)。

そんな勇気は大学受験にも落ち、彼女にもふられ

散々な状態で高校を卒業してしまう。

そんなある日、ふと見たパンフレットに写る微笑む美女に惹かれ、

今の散々な自分から抜け出すようにパンフレットに書いてあった1年間の林業研修に参加することになる。

 

しかしそこは携帯の電波も繋がらない、コンビニも近くに無い、

山奥のド田舎な村だった。

更にパンフレットの微笑む美女はこの林業研修では会えないことを知り、落胆する勇気。だが、パンフレットで微笑む美女・石井直己(長澤まさみ)が近くの村にいることを知りその村へと働きに行くこととなる。

 

そこでもやはり、過酷な林業の現場、ヘビやヒルなど山に生息する危険生物に嫌気がさし何度も脱け出そうとする勇気だったが、

先輩の飯田与喜(伊藤英明)や直己、村の魅力的な人たちと共に生活をしていく中で少しずつ山の魅力に引き込まれていく。

 

 

感想

 

理由なんてなくて良いから一歩踏み出してみよう。

 

普通の高校生だった主人公がパンフレットの美女に会いたいと言う理由だけで仕事内容も全くわからないような林業の世界に飛び込む。

単純すぎる理由ですが、いざ行ってみると最初は何度も抜け出そうとしていたが

映画中盤頃に、あることがきっかけで山の魅力に取り憑かれていくし、最初の理由はどうであれ人生一歩踏みだすと何があるかわからないと思わせてくれました。

 

僕自身、今だに何をやりたいのか見つけることができてないので、

この映画の主人公のように理由がどうであれ何にでも挑戦しようと思いました。

 

神様的な表現が多いような気がする…

 

田舎の閉ざされた村だからかは分からないですが、

神隠しがある、道端のお地蔵さんにお供えするという表現がなんか気になりました。

作品の中では、そのおかげで助けられるというシーンもあるんですが。

この作品自体スピリチュアル的な映画では無いだけに少しそういった表現が気になりました。

 

僕自身、宗教や神様を信じていないタイプの人間なので

少し気になってしまったかもしれないです。

 

壮大な自然と田舎ののんびり暮らしを体感できる

 

映画の舞台になっている神去村は9割が林というド田舎な村なんですが、

その田舎ののんびりとした村の人たちや山から木々を写して壮大な自然を表現したシーンがなんとも美しくて体で感じることができるような描写です。

 

最後に

 

ストーリー性はあまり無いが新しい一歩踏み出したくなる。

 

山や田舎の人たちの描写はとても良くて作品の世界に入り込んでしまうんですが、

ストーリーとしては結構ありきたりでそこまで印象に残るようなシーンやできことはなかったです。かといって特に悪い部分がると言うことはないです。

 

ですが、

一歩踏み出して新しい世界への扉を開けたいと思わせてくれる映画でした。

 

 

 

【映画】感動!『青天の霹靂』予想以上に感動的な作品だった話

 

今日の映画レビューは『青天の霹靂』です。

 

青天の霹靂

 

一言感想:中盤から最後まで親子愛に泣かされっぱなしの映画でした。

 

こんな人にオススメ:

最近両親への感謝が足りないと感じてる人にオススメです。

親への感謝を忘れてはいけないと感じさせてくれます。

 

 

オススメ度:9 / 10

 

 

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監督脚本と役者としても出演している劇団ひとりさんの

小説『青天の霹靂』が原作の映画です。

 

 

あらすじ

 

マジックバーで働く、売れなくてさえないマジシャンの轟晴夫(大泉洋)。

そんなある日、

晴夫が10年以上も関係を絶っていた父親・轟正太郎(劇団ひとり)が

ホームレスになった果てに死んだという連絡が警察から入る。

 

父が住んでいたダンボールハウスを訪れ、

さえない惨めな日々を生きる自分の姿と父の人生を重ね合わせて涙する晴夫。

すると、突然青空から稲妻が落ちてきて晴夫を直撃する。

 

目を覚ますと、

40年前にタイムスリップしてしまった晴夫。

 

さまよった果てに足を踏み入れた浅草ホールで、

マジシャンの父と助手を務める母(柴咲コウ)と出会い、

仲を深めていく中で、

自分が産まれる時の真実を知る晴夫。

 

そして、今まで知らなかった真実知った晴夫はどんな行動を取っていくのか。

 

 

感想

 

涙なしで見ることが出来る人なんかいない!

ってぐらい親子愛・夫婦愛に感動させられた作品でした。

 

この映画のキャッチコピーが

笑いと、たぶん一粒の涙の物語。

なんですけどこれに騙されてはいけません。

一粒なんかでは止まらないぐらい泣かされます。

 

見る前の感想としては、

原作、脚本、監督が芸人。

雷が落ちてきてタイムスリップするというSF映画みたいな設定。

だから僕は大したことのない映画だとナメていました。

(ナメていた自分を殴ってやりたいです。)

 

ですが見始めて中盤から、

涙腺が緩み始めて終盤には涙腺崩壊です。

 

序盤での

晴夫(大泉洋)の冴えない惨めぶり、

父(劇団ひとり)のダメ男っぷりが

やっぱり親子なんだなぁと思わせてくれ、

更にそのダメっぷりが

終盤の感動するシーンを際立たせてくれました。

 

親子愛

 

映画中盤で晴夫は、

父から聞いていた話とは違う本当の真実を知ることになり

両親に対する感情、今まで惨めに生きてきた自分の人生に対する感情、

今までの考えが一気に変わります。

映画終盤では、

父が晴夫に対して何故そんな嘘をつくのかの理由を述べています。

この二つのシーンで、

父は晴夫を愛していたからこそ嘘をついていたということがわかります。

このシーンを見て

親子愛を感じないという人はいないと思います。

間違いなく泣いてしまいます。

 

もう一つ親子愛で感動させられる場面として

真実を知った晴夫が、

病室のベッドでいる悦子に向けて未来の息子のこと(自分のこと)を

教えてあげる場面があります。

この場面では、

今まで両親に対して良いイメージを持っていなかった晴夫が、

真実を知った後の心境をぺぺ(タイムスリップした時代の晴夫の芸名)として

晴夫からの素直な心境を母に言っていて、

時代を超えて真実を知り、母に素直な気持ちを伝えます。

このシーンはなんとも切なく、悲しいシーンです。。

 

 

夫婦愛

正太郎が作った紙の花を片手に、

母・悦子(柴咲コウ)が晴夫に向かって言ったセリフ。

 

紙でできた花かもしれないけど

 自分なり自分なりに精一杯咲こうとしててすごく綺麗です。

 

このセリフは「ダメ男な父」と「紙でできた花」を

重ねて表現したセリフなんですけど、

見た感じダメ男な父なんだけど、

実は優しさや強さを持っていると気づいてる夫への愛が感じルことができます。

 

 

最後に

 

晴夫が生まれたこと自体が両親からの愛の塊だった。

 

勘違いしていた晴夫だが、

実は愛されて、求められて産まれてきた存在だった。

愛が溢れたこの作品を見ることで、心が愛で満たされました。

 

僕は中盤からほとんど泣いてしまっていたんですけど、

この映画を涙なしで見ることはできないと思います。

 

そして、両親はやっぱり子供を愛していた。

と言うことです。

 

 

ちょっとしたポイント

 

映画の中で度々登場する大泉洋さんのマジック。

僕は最初 CG とか 合成 で演出しているなのかな?

と思っていたんですが、

 

実は4ヶ月の練習を経て撮影に挑んでいたそうです。

4ヶ月の練習を経た大泉洋さんのマジックの腕前も見所です!