【映画】『余命1ヶ月の花嫁』感想:毎日悔いなく生きることの大切さを知った
本日の映画は『余命1ヶ月の花嫁』です。
一言感想:月並みな言葉だけど「1日1日を全力で生きたい」と思った。
こんな人にオススメ:毎日を惰性で生きている人
この映画を見ていつも通りの毎日を迎えられることがどれほどありがたいことなのかを感じてみてください。
オススメ度 8 / 10
この映画は実話なので
心を動かされる様なセリフがふと出てきたりしてました。
あらすじ
イベントコンパニオンとして働く長島千恵(榮倉奈々)はイベント会場で知り合った赤須太郎(瑛太)に交際を申し込まれたが、乳がんと診断されていた千恵は悩みながらではあったが太郎の告白にオッケーし交際がスタートする。
しかし数ヶ月後、千恵は太郎に言っていなかった「乳がんで胸を摘出しなければならない」ということを太郎に告白し、千恵は太郎に別れを告げ姿を消した。
その後、
太郎は千恵を追って屋久島にたどり着く。
そこで、太郎は千恵にこの先も千恵への愛は変わらないことを告げ、千恵も太郎に太郎への愛は変わらないことを告白し再び2人の生活がスタートすることになるが…
感想
いつも通りの日常を過ごせることにありがたみを持てるようになった。
余命宣告された千恵が入院中の病院で
「元気になったらこんなことがしたい。」「家に帰りたい。」とか言うんですけど、
その願いはほとんどの人の日常で、問題なくできていることなんです。
人はみんな失いそうなった時や、失った時に本当にやりたいことや一緒にいたい人に気づくものなんだなと改めて気づかされました。
「大切なものは失った時に気づく」とか月並みな言葉だけどその言葉がこんなにも普及していると言うことは本当にそういうことなんだと思います。
「皆さんに明日が来ることは奇跡です。
それを知ってるだけで、日常は幸せなことだらけで溢れています。」
冒頭、この言葉から映画が始まるんですけど、本作を見終わった後に本当にそうだなと思わされました。実在した人のセリフなので言葉の重みがありました。
僕も、明日病気を患っていることが発覚するかもしれないし、交通事故にあうかもしないです。
当たり前の様に毎日起きて寝れているのでこのありがたみを感じにくいかもしれないです。でもみんなはその当たり前の日常を失ってから何気無い日常のありがたみに気づくんだと思います。
でも、その時に手遅れになっていたら嫌なのでこれからは毎日悔いない様に
周りの人に感謝し、やりたいことをやって生きていきたいと思いました。
この言葉だけを見れば当たり前のことをダラダラ書いている様に見えるかもしれないですが、本作を見ると僕が今書いている当たり前のことが腑に落ちることになると思います。
最後に
毎日惰性で生きているだけの人に見て欲しい映画
あなたが今、毎日に楽しさを見出せずダラダラと何も考えずに惰性で生きているならこの映画を是非オススメしたいです。
1日1日を何も考えず何もやらずに生きることはもったいないです。
元気に生きているならやりたいことをやって、
後悔ない様にしておくことが大切だと思います。
人間いつ死ぬかもわからないです。その日が明日かもしれないし50年後かもしれない。その日がいつ来るかは誰にも分からないです。
だからその日が来るまでにやりたことをやっておくしかないです。やりたいことができない状態になってからでは手遅れで後悔しか残らないです。
本作はこんなに熱く生き方を語らせてくれる様な作品だったので毎日楽しく悔いなく生きたいと思う方は是非見てみてください。
【映画】『恋妻家宮本』感想:僕の考え方を変えさせてくれた映画
本日の映画は阿部寛さん天海祐希さん主演の『恋妻家宮本』です。
一言感想:映画のセリフで僕の考え方を変えられた!
こんな人にオススメ:
夫婦の危機を迎えている方々。
「夫婦は嫌なこともあるけど楽しいこともあるじゃないか」と再確認させてくれます。
オススメ度 6 / 10
あらすじ
優柔不断な50歳中学教師宮本陽平(阿部寛)は、ファミリーレストラン「デニーズ」の料理さえもなかなか決められない。
一方、妻の美代子(天海祐希)はシッカリ者で傭兵をグイグイ引っ張っていく姉さん女房。
そんな2人の息子・正が結婚するから家を出ることになり、結婚27年目にして初めて夫婦2人だけの時間が始まる。
初めて夫婦水入らずで暮らすことになり、その記念にワインを開ける美代子。
しかし、あっけなく酔いつぶれた美代子は居間のソファで寝てしまいます。美代子に毛布をかけようと寝室へ向かう陽平。そこで寝室の本棚にある「暗夜行路」という小説がふと目に入りパラパラとめくっているとその中には美代子の署名入りの離婚届が。
激しく動揺する陽平が美代子を叩き起こして問い詰めようとするが…
感想
適度にふざけてて見飽きない
演出の中で適度にふざけていて飽きることなく見れました。
最初の方はコメディー映画なのかなという演出でしたが、途中からそこまでふざけることなくストーリーを見せるところはしっかり見せていて、でも少しふざけているところもあってユーモアのある映画でした。
コメディー映画ほどふざけていなかったので、ストーリーをしっかり見たい派の人も問題なく楽しめます。
結婚は大変!でもその中に楽しさがあるものなのかな
僕は結婚していないので、結婚の苦労や楽しさがどんなものなのかはサッパリですが、本作の中で結婚生活に悩む夫婦や結婚前のカップルの悩みも出ていて悩みは絶えないものなんだなと思わされました。
赤の他人と一緒に暮らしているのだから悩みや不満が出ることは仕方ないことだと思いますが、本作ではその悩みや不満さえも上回る楽しさがあるから一緒に居てる。という感じだったのが僕に家庭を持つことへの希望をくれました。
正しさじゃなく優しさで決める。
劇中で出てくるこのセリフが僕の中の判断基準に影響を与えてくれました。
正しさばかりを主張する生徒の祖母に対して、
陽平が「正しいことをするのはもちろん大切です。だけど優しいことをする方がもっと大切なんじゃないでしょうか」
と祖母に向けてセリフを言うシーンがあるんですけど、このセリフに僕は感動しました。
この後に例え話として戦争の話を出してくるんですが、「なるほどねぇ」と納得させてくれました。
僕自身「正しいこと言うだけが正しいことではない」とは思っていたものの、じゃあ「正しさの代わりに何を判断基準にするのか」と言うものは見つけれずにいたので、この「正しさよりも優しさ」という判断基準を自分の中で設けようと思いました。
この説明だけではサッパリわからないと思いますが、映画の流れを見た後にこのセリフを聞くと感動するはず。
最後に
最高の判断基準を与えてくれた映画でした。
ストーリーも良くて満足だったんですが、
それ以上に最高の判断基準というモノを与えてくれたことが良かったですね。
今まで答えにたどり着けなかった、痒いところに手が届いた感じでスッキリしました。
皆さんに響くかは分かりませんが、響く人には響く様な言葉でした。
響くか響かないかは皆さん自身本作を見てから判断してみてください。
【映画】『海よりもまだ深く』感想:世界感が忠実に再現されてた
本日の映画は『海よりもまだ深く』です。
一言感想:是枝裕和監督らしい作品。
こんな人にオススメ:いま奥さん、彼女を愛せていない世の男性
オススメ度 6 / 10
あらすじ
ダメダメの中年男・良太(阿部寛)は15年前に賞をとっただけでそこからは何も書けていない自称作家。で今は「小説のための取材」だと周りの人に言い自分にもそう言い聞かせて探偵事務所で働いている。
そんな旦那に愛想を尽かし息子の慎吾と一緒に出て行ってしまった響子(真木よう子)。
現在響子には新恋人ができ、良太はそれにショックを受けている。探偵というスキルを生かして未練タラタラの良太は、新恋人と響子の関係を遠目で見ている。
そんなある日、ひょんなことから良太の母の淑子(樹木希林)の家に良太と響子と慎吾の3人で集まる事になるが、台風のせいで変えることが出来なくなり3人は淑子の家に泊まる事になる。
感想
役の忠実な再現度が良い!
特にストーリは大きな出来事もなく淡々と進んでいくんですが、
役ごとの再現度合いが忠実すぎました。
樹木希林さんが演じる淑子のセリフで急に家に来た良太に対して
「急に来るから、おうどんぐらいしかないけど」というセリフがあるんですけどその1つのセリフでおばあちゃん感がすごく表現されていました。
1つ1つの行動やセリフがおばあちゃん以上におばあちゃんでした。
他にも阿部寛さんや真木よう子さんの元夫婦の空気感もなんかクスッと笑えるようなやりとりで見ていて楽しかったです。
是枝監督らしい作品
是枝監督といえば福山雅治さんを主演に迎えた『そして父になる』や
カンヌ国際映画祭の最高賞パルムドールを受賞した『万引き家族』など
大ヒット作品を手掛けている日本の名監督です。
是枝監督の作品といえば家族の愛を忠実に映し出した作品が多いようなイメージですが、本作もまさにそんな作品でした。
特に大きな展開があるわけではないですが親が子を思う気持ちを直接的に表現するんではなく日本人らしく遠回しに伝えるみたいな愛情表現を細かい行動や一言一言のセリフでうまく表現されていました。
最後に
1人1人の役が忠実に演じられていて魅入ってしまった。
ストーリとしては大きなことが起きるわけでもなく、感動するわけでもなく淡々と1つの家族の日常を見ているような作品だったんですけど、一言一言のセリフや細かい行動や仕草みたいなものが役の人そのもので違和感なく楽しめました。
派手な演出の作品が好きな人は見ていて退屈と感じるかもしれないですが、世界観がしっかり作り込まれていたので魅入ってしまうと思います。
主題歌良き。
最後に流れるハナレグミの「深呼吸」が映画にぴったりすぎてテンション上がる。
ハナレグミの楽曲をあまり聞いたことがなかったんですがこれを機に聞いてみようかなと思わせてくれるぐらいよかったです。
ちなみにハナレグミを聞きながらこの記事を書いています。
【映画】『Love & Other Drugs』感想:純愛に一粒の涙
本日の映画は『Love & Other Drugs』です。
あのアンハサウェイが脱いでいる!?ということで大至急急いで見た作品です。笑
一言感想:最高の愛は人生を変えてしまう。
こんな人にオススメ:愛とは何なのか迷走中の人にオススメ。
オススメ度 9 / 10
あらすじ
家電量販店で働くプレイボーイのジェイミー(ジェイク・ギレンホール)が働く店の店長の彼女に手を出して解雇されてしまう。
そして次の職場に選んだのが、製薬会社の営業。
病院に営業にいく毎日。そんな中ある患者と出会うことになる。
その患者の名は、マギー(アンハサウェイ)。
ジェイミーはマギーのことを気に入り
後日、病院の受付嬢にマギーの連絡先を聞き出しマギーと連絡を取り一緒にお茶するまでこぎつけ、ジェイミーとマギーは体の関係になる。こうして体の関係になった2人はその後も連絡を取り合うことになっていく。
だがマギーはパーキンソン病を患っている。それが原因で2人の関係は複雑なものになっていく。
感想
純愛に涙が出る
最初の展開からは想像もできないかもしれないですけど終盤の純愛に泣かされます。
ただの恋愛じゃなくてワケありの恋愛と言うのが更に純愛度を際立たせてくれてます。
こんなにも人を愛すことができるのは尊敬してしまいます。
そして、自分の人生が壊れてしまうかもしれないというリスクを負ってまでも愛せる人に出会えたと言うのも運命的で羨ましいです。
僕もいつかそんな人に巡り逢いたいです。。。
表紙からは想像できないストーリー
最初僕は、この表紙を見たときにコメディー映画でドタバタセックスムービーなのかなと思っていたんですが、全くそんなことなく、しっかりストーリーがあってホロリと泣けるヒューマンストーリーでした。
ちなみに、アンハサウェイはしっかりポローンとしてました。
そこも見所ですがそれ以上に良いストーリーでしたね。
人生には驚きの展開ってのもある。何千人と知り合ってもただそれだけなのに1人と出会っただけで人生が変わるんだよ。永遠にね…
というセリフで映画が締め括られるんですが、
本作を見た後にこのセリフを聞くと
愛で満たされたセリフだなぁ。とちょっと感動します。
僕もこんなセリフを言えるぐらい人生が変わってしまう恋愛をしてみたいものです。
最後に
おっぱい目的が泣かされることになるとは…
この作品を見るきっかけはアンハサウェイが脱いでる!
ということを知ったから見始めたんですが、ジェイミー(ジェイク・ジレンホール)とマギー(アンハサウェイ)の純愛に泣かされてました。
表紙からしても泣かされることはないと思っていたんで、意表を突かれましたね。
最近心から人を愛せていない人は
この映画を見ると何か感じるものがあると思います。
【映画】『百瀬、こっちを向いて』感想 : 恋心って複雑…
本日の映画は『百瀬、こっちを向いて』です。
一言感想:恋心は複雑で大変
こんな人にオススメ :
学生時代の甘酸っぱさを味わいたい人
オススメ度 5 / 10
あらすじ
高校を卒業し30歳になった作家の相原ノボル(向井理)が、講演会のため地元に帰って来た。そこに高校時代の先輩・神林徹子が偶然通りかかり昔話が盛り上がるにつれ高校時代の切ない恋を相原は思い出していた。
高校生の頃の相原ノボル(竹内太郎)は他人とうまく関われないから女の子とは縁など無いと諦めてしまった冴えない高校時代を送っていた。
そんなある日、幼馴染の先輩・宮崎瞬(工藤阿須加)に呼び出されショートヘアの女の子を紹介される。その女の子とは最近宮崎と付き合っていると噂されていた百瀬陽(早見あかり)。
だが宮崎には他に本命の神林徹子(石橋杏奈)がいた。だから相原と百瀬で付き合っているふりをしてその噂を消してほしいと宮崎が相原にお願いをするための紹介だった。
そして、相原と百瀬は学校で共に行動するようになり、相原は少しずつ百瀬に思いを寄せていく。「嘘」で始まった恋は一体どんな結末を迎えるのか…
感想
恋心ってこんなに複雑なものなのか
これが、僕の一番の感想ですね。
恋するというのはこんなにめんどくさくて大変なことなのか。
とちょっと恋心に疲れました。
でもその大変な恋も後々良い思い出になったりとか、予期せぬ展開が来たりと楽しみもあると思うのでなんとも言えないが、
めんどくさいよりも好きが勝ってしまうからこれもまた複雑で、恋というのは難しくてめんどくさいが最高な感情だと思いました。
相原くんの立場が一番キツイ
ダミーで百瀬と付き合ってる内に相原くんは百瀬に気持ちを寄せていくけど、百瀬は宮崎先輩のことが相変わらず好き。
という状況で話が進んでいくがこの相原くんの立場が一番辛そうだなと感じました。
幼馴染の宮崎先輩からの頼みだから百瀬とのダミーの付き合いをやめることもできないし、百瀬にもアタックすることもできないし、板挟み状態でこれはなかなかつらいやつ!
さらに相原は百瀬が初恋相手というのが更にツラッ!
結局みんな不幸じゃね?
相原くんは百瀬のことが好き。
百瀬は宮崎先輩、神林さんも宮崎先輩が好き。
でも、宮崎先輩は誰が好きなのかわからない。
みんながみんな違う人が好きで苦悩してる。
どうにもできないこの状況で進んでいく日常。
青春で甘酸っぱい恋愛で自分はしたくないような恋愛でした。
最後に
これが青春なんかなぁ…
あまり学生恋愛の映画を見ないのでこれが青春なのか分からないですが、
とてつもなく甘酸っぱい恋愛でした。
自分の学生時代の恋愛はあまり覚えていないので映画の世界観に入り込みにくかったですが、これは青春と呼んで良い作品じゃないんでしょうか。
【映画】『シェフ〜三ツ星フードトラック始めました〜』感想:お腹すいた。。
本日紹介する映画は『シェフ〜三ツ星フードトラック始めました〜』です。
一言感想:料理の演出が良いからお腹が空く。
こんな人にオススメ:
上司やオーナーとよく対立してしまう人。
本作の中で共感できるシーンが結構あるはずです。
オススメ度 7 / 10
映画自体、大どんでん返しみたいな場面もなく少しずつ成功していく。
という流れでしたがそれなりに楽しめました。
あらすじ
ロサンゼルスのレストランの総料理長を務めるカール・キャスパーは料理をしないのに料理に対して口出ししてくるレストランオーナーと挑戦するか安定を求めるか、でお互いの考えが対立しカールはそのレストランを辞めてしまう。
さらに騒動を起こしてしまったせいでカールは次の仕事先も見つからない。
そんなある日、元妻と息子3人でマイアミに行くことになり、そこで食べたキューバサンドに感動し、フードトラックでキューバサンドを売ることを決める。
ボロボロのフードトラックを購入し、そのトラックでキューバサンドを旅しながら売ることになる。
感想
挑戦か安定か
レストランシェフのカール・キャスパーは「レストランの料理がマンネリ化していて創造性に欠けているから新しい料理を出したい」と挑戦することを勧めるが、
オーナーは「いまの料理でも儲けは出ているから変える必要はない」と安定を求め、
考えの不一致で対立しカールがレストランを辞めてしまう。
というシーンがあるがこんな場面はこの映画に限らずこの先自分たちが生きて行く上でおそらく遭遇すると思います。
その時に自分ならどうするか。と考えながら見るとより映画の世界観に入り込めるんじゃないかなと思いました。
僕はこの映画をきっかけに自分の中でこれだけは譲れない。というものは何のかと、考え直させてくれました。
料理のシーンが良い
料理がテーマの映画だけあって、料理のシーンでの演出が良かったです。
料理中に流れてくる音楽もその料理の雰囲気に合っていてテンションをあげてくれました。
僕は料理と言っていいか分からないですけど、作ることができる料理が卵かけご飯ぐらいなんですが、この映画を見るとなんか料理を作りたくなりました。
まあ実際は映画を見た後にブログを書いただけで、作らなかったんですが笑
最後に
やっぱお腹減るね
ここまであらすじと感想を書いてきて最後に一言でこの映画を表現するなら
『お腹がすく。』です。
料理の場面がいっぱい出てくるし、その料理たちもめっちゃ美味しそう。
さらに料理の雰囲気にあった音楽がかかるし。
あと一言だけこの映画を見る人にアドバイスするなら、
腹6分目にお腹を満たしておくことですね。
お腹が空き過ぎていると料理にばかり気を惹かれて映画に集中できないし、
お腹がいっぱい過ぎると出てくる料理の魅力が半減してしまうので、
絶妙な加減でお腹を満たしてから見てください。
この映画を見た人からの一言アドバイスでした。
【映画】『はじまりへの旅』感想:あまり面白くなかった & 父サイテー
本日の映画は『はじまりへの旅』です。
一言感想:父親がなかなかサイテーな人だった
こんな人にオススメ:
あまり面白くなかったのでオススメはできないです。
でも一応カンヌ国際映画祭などで賞を取っているので
僕には、はまらなかっただけという可能性は大いにあります。
オススメ度:3 / 10
第69回カンヌ国際映画祭ある視点部門での監督賞受賞を筆頭に
各国映画祭で賞を獲得している作品です。
あらすじ
山奥で狩りをし自給自足の生活をする父1人とその子供6人の家族。
その家族は日々、己を鍛えるための訓練をし、その夜には焚き火で書物を読み知識をつけるという日常を過ごしていた家族の元に突然悲報が届く。それは最愛の母の死。
母の葬儀の詳細について義理の父に聞くが Ben(父)が葬儀に参加することを拒否される。だが Benと6人の子供たちは行くことを決意する。
一家は葬儀に参加する為2400キロ先のニューメキシコへ向かう旅に出ることとなる。
社会とのつながりを断絶されていた子供達は世間を知らないが故に騒動を起こすこととなっていく。
感想
Ben は父親としても人としても最悪
これがこの映画を通して一番僕が感じたことです。
父親の考えで山奥で狩りをし自給自足生活を子供達に強要し、学校にも通わせず自宅教育をして社会とのつながりを断絶している。その為子供たちは「コーラ」さえも知らない状態。父親が書物は読ませているから知識はあるが一般常識がない子供達。
知識は有名大学に入れるほどで体力も一流アスリートと並ぶものを持っているとしても一般常識がなく人との関わり方を知らなかったら、子供たちは社会に出たくても出る事が出来ないしこの先もずっと山奥で生活することを余儀なくされてしまう。
ということぐらいは考えれば分かるのに父親はこの考えが間違っていないと思っていて子供の考えも聞かずに自分の考えを押し付けている Benは父親として残念な人。
更に、哲学的なことを子供達に説いているのに、「ミッション」だと言って子供達に万引きをさせるシーンがあるんですけどそんな倫理的に間違っていることを率先してやらせる辺りも思想と行動が伴っていなくて一貫性のない父親。万引きさせている時点で父親としてというより人としても問題ありやなぁと思いました。
色々な思想があるのだと再確認できた。
これがこの映画を見て唯一得れたものだと思います。
本作の中で思想や宗教について話をする場面がちょこちょこあるんですけど、やっぱり1人1人いろいろな思想があって信じるものがあるんだなと再確認させてもらいました。
僕が一番それを感じたシーンが、
Ben の妻は仏教徒だから火葬が良いと遺言書で書かれていてBenは火葬で埋葬したいと主張するが、義理の父はキリスト教徒だから土葬にすると主張し、争うシーンです。
僕は宗教は信じていないタイプの人なので、そこまで真剣になる意味があまり分からないですが何か宗教を信じている人からするとその信じているモノに従って行動したいものなんだなと感じました。
宗教が原因で紛争が起きてしまうぐらい宗教の力は凄いから埋葬の仕方1つでも争うことはわからなくもないですね。
でも僕は宗教という1つの考えに縛られて生きるよりも寛容になり1つに固執せずに生きている方が楽で平和になるんじゃないかなとか思ったり思わなかったりしてます。
最後に
父親として人として問題あるBenは反面教師
論理的で哲学的なことも子供たちに説くのに倫理的に間違った事も子供にやらせてしまうBenは完全に僕の中では反面教師のような存在です。
ストーリーもあまり面白くなかったし、 Benの問題行動にもモヤモヤしてしまう作品でした。
本作は色々大きい賞も取っているので、興味がある方は見てみても良いかもしれないです。僕的にはおすすめできる映画ではなかったですけど。